第1回 プロから学ぶ CMアカデミー沼津 開校式・記念公演

令和6年6月より、CM界の巨匠・中島信也監督と小野田玄監督から直接学ぶアカデミーを沼津市で開催。
座学だけでなくシナリオハンティング・ロケーションハンティングを実践し、
沼津を全国に発信するCMを制作しながら2人の巨匠に学びます。
その第1回目、『開校式・記念公演&セミナー』の様子をスタッフなつがレポートします。

開校式・記念公演

 まもなく梅雨入りとなる6月最初の土曜日。ハリプロ映像協会の今年度目玉事業である「プロから学ぶCMアカデミー沼津」の開校式、及び開校記念講演が沼津市立図書館にて開催されました。

 今回のアカデミーのコンセプトは「次世代のクリエーターに集まってもらい、CM制作におけるプロの講師からノウハウを学びながら沼津の魅力を全国に発信する映像作品を制作する」というもの。今回を含め全5回行われる予定で、第1回目となるこの日会場にはCM制作や映像制作に関心を持つ10代から60代までの20名の精鋭が集結しました。

 開校式は午後1時、視聴覚ホールにおいて一般の観覧者も聴講出来る開校記念講演からスタート。ハリプロ映像協会宇野会長の開校挨拶に続き、このアカデミーの校長を務める中島信也監督、同じく教頭を務める小野田玄監督の自己紹介が行われました。
 校長の中島信也監督は、平成の初頭カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞した日清食品のカップヌードル「hungry?」シリーズなどを手掛けられているCM界における巨匠ディレクター。 教頭の小野田玄監督は、静岡県焼津市の出身でサントリー「伊右衛門」シリーズのCMなどを手がけられているディレクター。CM以外にもドラマやドキュメンタリーの脚本・演出もなさっている映像制作のプロフェッショナル。今回のアカデミーはこの2大巨匠から直接CMのノウハウを学べる贅沢な内容になっています。

 記念講演はまず中島校長が登壇。冒頭カップヌードルシリーズの「hungry?」など昭和生まれの世代には馴染みの深い名作CMの映像が次々と流されると場内からは拍手が沸きあがっていました。続く講演では「CMの目的は広告に接した人々を何らかの行動に導くものである事」や、そのための戦略として「カワイイ・素敵・面白いなど、心をちょっと動かしてその商品を好きになってもらう表現が必要」など、CM制作に係る事例・解説を交えたお話をたっぷり聞く事が出来ました。CM制作に携わるプロの講演という事もあり、会場では一般の観覧者の方が熱心にメモを取っている姿もみられました。

 続いて講演は小野田教頭にバトンタッチ。数々の不幸(?)のプロフィールや外国での仕事のエピソードを楽しく語られた後、熊本県和水町(なごみまち)のシティプロモーション映像が流されました。「あなたに、なごみを。」というタイトルのこの動画。町に住む温かい人々の生活の様子や、豊かな自然を様々な角度から見せる事で「町を知らない人が外側から見れば何もない町に見えるかもしれないが、内側に入ればこんなにも多くのなごみが溢れている」というメッセージがじんわりと伝わってきました。小野田教頭からはそれを伝えるために「地元の人の話を多く聞く事で良い所を引き出していった」とのお話がありました。プロモーション映像は2分超。映像制作においては、伝える情報量に応じた適切な長さも意識する必要があるなと改めて感じました。 

 引き続き受講者の皆さんを対象にセミナーを開催しました。今回が初回という事もあり受講者の皆さんの自己紹介からスタートしましたが、お仕事や経歴を聞いてその幅の広さに驚愕。広告関係の仕事をされている方だけでなく、役者が出来る方、ドローン等で撮影が出来る方、歌が歌える方、youtubeやtiktokで情報発信している方などタレント揃いであり、この全員で何でも作れてしまうのでは?と感じました。

 自己紹介の後には先生方と共に今回のアカデミーのテーマを「沼津の魅力的な要素を見つけその魅力を伝えるためのCMを作る」とする事や、制作するCMは30秒にする事を確認し、次回からはこれに向かって企画アイデア提出/シナハン→企画アイデア決定/演出プラン作成→演出プラン決定/撮影・編集→総評(試写)/編集ブラッシュアップという流れで進みます。はたして受講者の皆さんからはどんな企画アイデアが出て来るのか?次回が楽しみです。我々スタッフも講師の先生方と受講生の皆さんがスムーズにコミュニケーショがとれるよう全力でバックアップしますので一緒に頑張りましょう。(なつ)

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